ChatGPTを使ってプロジェクトサイトを作成する方法

本記事では、ChatGPTを使用してプロジェクトサイトを作成する手順と具体的なプロンプトの例を紹介します。
プロジェクトサイトを作成するうえで「リターンは何を選んだらいいか分からない」「メッセージ欄に書く内容に悩む」「どういったタイトルが目を引くのか」というお悩みをいただくことがあります。そこで、リターン選びからサイトのメッセージ文の作成など、サイトを構成するうえで重要な部分を、今話題のChatGPTを活用して作成する方法をご紹介しておりますので、サイト構築のご参考にしてください。
ChatGPT(チャットGPT)とは
ChatGPT(チャットGPT)は、ユーザーからの質問に対し、人間のように自然な対話形式でAIが回答するチャットサービスです。ChatGPTはメールアドレスのみの登録で無料で利用可能です。登録に必要なのはメールアドレスのみであるため、誰でも簡単に使用することができます。
ChatGPTには無料版と有料版の2種類があります。どちらのバージョンも基本的な対話機能を提供しますが、一回の応答で生成できるテキストの文字数には制限があります。有料版ではより多くの文字数を一度に生成でき、高度な機能やカスタマイズオプションが利用可能です。また、無料版と有料版では回答の精度に差がある場合もあります。その点も考慮いただきながら、ChatGPTをご活用ください。ChatGPT登録はこちらから。
※具体的な機能や価格は、提供元の最新情報をご参照ください。
※ChatGPTの回答内容について、弊社では保証することができかねますので、予めご了承ください。
ChatGPTを使ってプロジェクトサイトを作成する手順(プロンプト付き)
文章生成に特化した生成AIである「ChatGPT」は、プロジェクト作成にも有効に活用できるツールです。
まずは大まかなプロジェクト概要を企画アイデアシートをもとに書き出していただき、ChatGPTに後述するプロンプト(ユーザが入力する指示や質問)をもとに質問してみましょう。
1.企画を立てよう
まずは、KASSAIでサイトを作成して、実現したいこと(プロジェクト概要)をまとめましょう。企画アイデアシートをダウンロードし、プロジェクトの目的や企画などを書き出してみましょう。
企画アイデアシートの作成もChatGPTを活用することができます。
ChatGPTを使って企画アイデアシートを作成する場合は、こちらの記事をご参照ください。
2.企画シートをもとにプロジェクトのタイトルや概要をChatGPTに考えてもらおう
以下のプロンプトの●●の部分に企画シートで記載した内容を入力し、早速ChatGPT(リンク)に質問してみましょう。(そのままコピーしてお使いください)
「あなたは一流の購入型クラウドファンディングのプロデューサーです。
●●(企画シートの「プロジェクトの目的」に記載の内容)のために、●●(企画シートの「プロジェクトの概要」に記載の内容)をするプロジェクトの立ち上げを考えています。企画を考えてください。
#制約条件
・支援者は●●(企画シートの「支援者イメージ」に記載の内容)を想定しています。この支援者層を意識した内容としますが、生成する文章にはそのことを明示しないでください。(※)
#指示
・独創的で、まだ誰も思いついていないような、新しい企画のタイトルを出してください。
・その企画タイトルを元に、企画概要を1000文字程度で箇条書き書いてください。
・この企画全体をクラウドファンディングサイトで紹介するための文章を考えてください。紹介するための文章は、以下形式に整えてください。
■ストーリー プロジェクトの概要をサイトを訪問した人が簡単に理解できるように箇条書きで3行にまとめてください。1行につき70文字程度の文章量にしてください。
■メッセージ 支援者に向けてプロジェクトの概要の説明、プロジェクトの経緯を2000文字程度でまとめてください。なぜクラウドファンディングが必要になったのか、という経緯を思わず支援したくなるような文章で盛り込んでください。
(※)ストーリーを作るうえで支援者イメージは必要ですが、実際にプロジェクトサイトで支援者イメージに関する記載をすることはないため、「明示しないでください」としています。
ポイント
・「あなたは一流の購入型クラウドファンディングのプロデューサーです」という役割を設定することで、生成の精度が上がります。
・文字数を入れることにより、希望の文章量でメッセージを作ってくれます。
・文字数制限を超える場合は、「続きをお願いします」と入力してみましょう。ChatGPTが続きを生成してくれます。
3.企画シートをもとにプロジェクトの返礼品をChatGPTに考えてもらおう
以下文章をChatGPTに貼り付けて、回答内容を確認しましょう。
「あなたは一流の購入型クラウドファンディングのプロデューサーです。
●●(企画シートの「プロジェクトの目的」に記載の内容)のために、●●(企画シートの「プロジェクトの概要」に記載の内容)をするプロジェクトの立ち上げを考えています。
上記企画概要に沿った返礼品アイデアを10個考えて、返礼品タイトルと説明文章をそれぞれ書いて下さい。説明文章はそれぞれ200文字程度の文章量にしてください。」
#制約条件
・返礼品は●●(企画シートの「返礼品アイデア」をもとに、体験系とグッズを多く出してほしい、などのご希望を書いてください)にしてください。
・支援者は●●(企画シートの「支援者イメージ」に記載の内容)を想定しています。この支援者層を意識した内容としますが、生成する文章にはそのことを明示しないでください。
ポイント
・具体的な返礼品の要望(制約条件)を書くことで、希望に沿った返礼品アイデアが表示されやすくなります。
・文字数制限を超える場合は、「続きをお願いします」と入力してみましょう。ChatGPTが続きを生成してくれます。
4.回答結果を見て、気になる箇所があれば、追加でChatGPTに質問してみよう
(例:返礼品のアイデアを追加で10個書き出してください、メッセージを「はじめに」「自己紹介」「画像」「プロジェクトについて」「プロジェクト開始の経緯」「支援の使い道とお願い」「最後に」の中項目ごとの説明を書いてください、など)
ポイント
・ChatGPTによる生成結果をそのままプロンプトに使用し、活用することも可能です
・生成結果に対して修正点を伝え、改善します
5.プロジェクトサイトを改善し、仕上げる
最終的には目検で確認しましょう。内容がよければ、サイト作成画面に入力しましょう。
ChatGPTを使ってプロジェクトサイトを作成する3つのポイント
1.魅力的なストーリーテリング
プロジェクトサイトにおけるストーリーテリングは、訪問者にプロジェクトの目的と情熱を伝え、彼らの興味と支援を引き出すための重要な要素です。良いストーリーは、プロジェクトの起源、ミッション、そしてなぜクラウドファンディングを通じてその目標を達成しようとしているのかを明確にする必要があります。
ChatGPTの活用法:
ChatGPTにプロジェクトの背景、目標、そしてそれが実現する可能性のある変化について語らせ、その情報を基にストーリーを構築してください。プロジェクトの個性を反映させ、読者に感情的な繋がりを感じさせる内容にすることが重要です。
2. 明確で詳細なプロジェクト情報
プロジェクトサイトでは、企画の趣旨、資金の使途、(あれば目標金額や期限)などのプロジェクトに関する具体的な情報を明確に提示することが必要です。支援者は、彼らの寄付がどのように使われ、どのような影響をもたらすかを知りたいと思っています。
ChatGPTの活用法:
具体的な数字や計画をChatGPTに入力して、それらを基に資金調達の目的と具体的な使用計画を説明するテキストを作成してもらいます。また、プロジェクトの透明性を高めるために、頻繁なアップデートや進捗報告を約束する内容を含めると良いでしょう。
3. 強力な呼びかけと返礼品の提示
訪問者がサポーターに変わるための強力な呼びかけが必要です。また、彼らの貢献に対する感謝を示すために、魅力的な返礼品の選択肢を提供することが望まれます。返礼品はプロジェクトに関連しており、支援者にとって価値のあるものでなければなりません。
ChatGPTの活用法:
支援を促すための強いメッセージをChatGPTに作成してもらい、返礼品のアイデアを提供してもらいます。それぞれの返礼品に対して、その魅力とプロジェクトとの関連性を明確に説明したテキストを生成してもらいましょう。
ChatGPTを使ってプロジェクトサイトを作成するときの注意点
1. 個人情報や機密情報は入力しない
個人情報や機密情報を入力すると、情報漏洩やセキュリティリスクが発生する可能性があります。これらの情報は第三者によって不正にアクセスされるリスクがあるため、注意が必要です。プロジェクトサイトには公開されても問題ない一般的な情報のみを入力しましょう。
2. データの正確性を確認する
ChatGPTは大量のデータから情報を学習していますが、その情報が常に最新または正確であるとは限りません。プロジェクトに関連する統計や事実、特に法的または財務的な情報を提供する際には、専門家の助言を仰ぎ、最新の情報を使用していることを確認する必要があります。
3. プロジェクトの個性を反映させる
ChatGPTは一般的な文章を生成するため、プロジェクト独自の声や個性を失わないよう注意が必要です。プロジェクトの特色や創設者の情熱を文章に反映させるためには、ChatGPTに具体的なガイドラインを提供し、生成された文章にカスタムのタッチを加えることが大切です。
まとめ
ChatGPTは、プロジェクトサイトの作成や返礼品選定のアイデアを出してくれる優良なツールですが、それはあくまで補助的な存在に過ぎません。AIによって生成されたストーリーやメッセージは、ある程度の枠組みやアイデアを提供するものであり、それらをそのまま使用するのではなく、プロジェクトオーナー自身の独創性や情熱を反映させることが不可欠です。
プロジェクトに成功をもたらすためには、支援者が共感し、感動を覚えるようなストーリーが求められます。そのためには、ChatGPTが提供する原案にサイトオーナーの魂を吹き込み、個性や物語を深める工夫が必要です。AIと人間の創造性が融合することで、一層魅力的な物語が生まれ、支援者の心を動かし、プロジェクトへの参加や支持を促進することができるでしょう。
ぜひ、プロジェクトサイト作成のためのサポートツールとして、ChatGPTをご活用ください。